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サーチナ総合研究所(上海サーチナ)の中国現地モニターの中から協力者を募り、インタビューを行なっていく企画。今回は、張さん。1984年、上海生まれ。某大手外資系スーパーで働く“80後”OLだ。近年、独身女性は「剰女」と呼ばれ、中国で社会問題となっているが、彼女もまたそのひとり。アニメをこよなく愛する、オタク系の彼女が考える恋愛とは。
<恋愛したかったけれど-結婚観>
――結婚観について。例えば中国には結婚したら家と車を買うという考え方がありますよね。
張 絶対的な条件というわけではないですね、家は賃貸でいいし、買う必要は特にないと考えてます。住むところがあればオッケー。家は死んじゃったらもうなくなっちゃいますし、どうして家を欲しがらなくちゃいけないんでしょう。
――では車はどうでしょうか。
張 あんまり必要ないですよね、私にとっては。環境保護にもなりますし。いまは車が多すぎます。道も車だらけじゃないですか。
――近年、「閃婚」や「裸婚」(※)が注目されています。もし素敵な男性と出会ったら「閃婚」や「裸婚」は考えますか。
張 「裸」の程度によりますよね。少なくとも部屋を借りることができる、住む場所があるなら大丈夫です。
――「閃婚」はいかがですか。
張 閃婚はムリです、もう少し相手のことを理解してからでないと結婚は考えられませんから。
――もし結婚するとしたら両親も一緒に生活する感じでしょうか、それとも二人だけで生活していく感じになりますか。
張 私は独立志向が強いので、親とは離れて住みたいです。それかみんなが近くに住む感じ。会いたいときにはすぐに会える、ひとつ屋根の下っていうのは好きじゃありません。
――周りの友だちはいかがでしょうか。結婚されている方などから影響を受けることは。
張 ないです。自分がいいならそれでいいんですよ。他の人の考えを自分に無理やり当てはめる必要もありませんし、そんなことしてると疲れちゃいますよ。自分が楽しいならそれでいいんです。
――今後、どういったチャネルであればお見合いをしても良いと考えますか?
張 お見合い活動はやっぱり…
――見合いでなくてもいいんです。パーティーでも何でも。参加したくなるような集まりがあるとするならどんなものでしょうか。
張 同好会ですね。同じ趣味を持つ人が集まる、それなら参加したいと思います。以前はあったんですけどね。香港のタオ・ジャーという歌手のファンクラブなんですけど。もっとも今ではあんまり興味はありません。
――それではいまいちばん興味を持っているものは。
張 マンガ、マンガを読むことですね。
――上海でも漫画の愛好家は多いようですが、そうした同好会などもあるのでしょうか。
張 よくわからないですけど、そういう同好会があったら参加するかもしれません。
――では普段週末などは友人たちと遊びに出掛けるとか。
張 いつもネットしてます。時々出かけることもありますし、友だち約束してお互いのものを物々交換したりとか。自分の家にあるもので要らなくなったものをよく友だちと交換し合うんです。それか、買い物に行ったり町に出かけたり。
――気になる人と出会えればいいわけですが…。
張 何だかもうそういう時期は過ぎてしまったようにも思うんです。十代のときはすごく恋がしたくてしょうがなかったですから。高校の時ですね。大学の時は何でもなかったんですが。
――まだ早いですよ。いつか白馬の王子様はやってくるかもしれません。
張 もう白馬の王子様と出会える気がしません。夢を見る時期は終わったんですよ。
――いまだって夢は見れますよ。
張 たまには見るんですけどね。
(※)「閃婚」は電撃結婚、スピード結婚。「裸婚」は裸一貫で結婚すること。特に、結婚式なども行なわず、家も車も買わないような結婚のこと。
(聞き手・編集:前田直人・サーチナ総合研究所研究員)
(この記事は中国(サーチナ)から引用させて頂きました)
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